志望校に合格するためには、勉強に集中できる最後のチャンスである冬休みの過ごし方は非常に重要です。
冬休みを大切に過ごせば、志望校の合格の可能性がぐっと高まります。
本記事では、各学年の学習の取り組み方、間近に迫る高校受験に成功するための冬休みの過ごし方、冬休みの学習時間、学習内容をご紹介いたします。
学習の効率のよい進め方
冬休みは様々なイベント(クリスマス・お正月など)があるので、時間を上手にやりくりする必要があります。ここでは冬休みの勉強を効率よく進める方法を3点ご紹介します。
①学校課題は年内に終わらせる
年末年始が過ぎるとすぐ冬休みは終わってしまいます。学校から出されている課題をまず年内に終わらせることで、苦手科目の見直しや、年明けからの予習に落ち着いて取り組めます。
②予定を確認して計画を立てる
家庭によってさまざまなイベントがあるのではないでしょうか。冬休みは短いので、あらかじめ予定を確認し、計画を立てて学習時間を確保することが大切です。
学習計画を立てる際には、3日間をひとまとまりとして、1日は予備日を入れておきましょう。
③体調管理に注意する
体調を崩すと、せっかく立てた計画も無駄になります。この時期は空気が乾燥し、感染症が流行しやすくなっていますから、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠と栄養を摂りましょう。
学年別の学習の取り組み
①中学1年生:「英語」・「数学」を中心に1日2時間の学習を!
1年生から受験を意識させすぎると、ストレスに感じる場合もあるため、無理のないペースで、「1日最低2時間の勉強時間」が大切です。
科目は、多くの人が苦戦する「英語」と「数学」を中心にするのがおすすめですが、自分の得意・不得意をふまえて、国語・数学・英語をバランスよく学習しましょう。
②中学2年生:「苦手科目を中心」に1日3時間の学習を!
中学2年生の段階で、「勉強する習慣をつけられるかどうか」が、受験を乗り切るためのポイントです。
科目は、5科目(国語・数学・英語・社会・理科)のうち、苦手な科目に力を入れることが大切ですが、まず国語・数学・英語を固めてから、他の科目に取り組むのがおすすめです。
受験学年を向けて、中学2年生の段階で基礎をしっかりと固めましょう。
③中学3年生:「過去問題」と「苦手科目」を中心に1日8時間の学習を!
高校受験を控えた中学3年生は、1日最低8時間の学習時間を確保してください。受験直前の冬休みは、苦手科目を徹底的になくすことが重要です。
苦手科目をなくす目的は、点数向上だけではなく、入試当日のメンタルにも影響を及ぼします。
では、具体的に「受験生の冬の学習について」紹介します。
受験生の冬はどんな学習をすればいいの?
①冬休み前半…志望校の過去問を2年分解く
冬休みが始まって、約1週間は志望校の過去問を最低2年分、全科目解きましょう。
志望校の過去問を全科目2年分解く事で、志望校の出題傾向と自身の苦手単元を把握できます。
過去問を解く際には、本番と同様の制限時間の8割の制限時間(試験時間が60分なら48分)で解くのがポイントです。
②お正月~1月3日…冬休み以降の学習計画+α
お正月は親戚が集まったり、おもしろいテレビ番組が放送されていたりと勉強に集中できない場合は、おもいきって勉強から離れても大丈夫です。
しかし、勉強から離れるといっても最低限学習計画は立てておくと、お正月明けに効率よく成績をアップさせることができます。
学習計画を立てる際には、学習は計画通りに進まないものなので、計画倒れにならないためにも、3日間をひとまとまりとして、1日は予備日を入れておきましょう。
過去問で間違いの多かった単元や、模試で正答率の低かった単元を重点的に学習することが得点アップの近道です。
③冬休み後半…苦手分野の強化
お正月明けからは受験生として本格的に勉強を再開しましょう。冬休みは学習に集中できる最後のチャンスです。
1月4日から約1週間はお正月に立てた学習計画にしたがって苦手分野を主に克服しましょう。
社会や理科、国語の文法は、勉強すればするだけ点が上がります。
また、数学(図形の証明問題、空間図形、公式)や英語(発音や単語)は、勉強時間に直結して成績がアップします。
受験生の冬の過ごし方
①毎日の学習時間の目安
毎日の勉強時間として最低8時間は確保する。
冬休みは勉強に専念できる最後のチャンスであり、最後の粘りで合格が見えてきます。
②規則正しい生活を送る
冬休みだからといって夜更かしや朝寝坊は厳禁です!
迫る高校入試では、午前9時には試験が始まりますから、入試当日の午前9時には頭が冴えている状態にしておくためにも、冬休みから準備をしておきましょう。
具体的なタイムスケジュールは以下を参考にしてください。
06:00~06:30 | 起床 |
08:30~12:30 | 学習 (理系・苦手科目) |
12:30~14:00 | 昼食&休憩 |
14:00~17:30 | 学習(英語長文・暗記科目) |
17:30~20:00 | 夕食&休憩 |
20:00~22:00 | 学習(暗記科目) |
午前中の学習内容
午前中は思考力が最も冴えている時間帯だといわれているので、ひらめきが必要な理系科目の学習がおすすめです。
また、苦手科目を午前中に学習することで一日を効率的に過ごすことができます。
午前中に苦手科目を学習してしまうことで、体力や気力のなくなってきた夕方以降には得意科目の勉強時間に充てることができます。
脳を少しずつ勉強モードに切り替えるためにも、午前中に勉強を始める最初の10分間は計算問題、英単語など簡単な作業系の学習から始めていくのも大切です。
そのあと、理系科目や苦手科目の勉強を進めていきましょう。
午後の学習内容
午後の勉強は、英語の長文や思考力の必要な問題を1時間こなしましょう。
みっちり1時間思考力を使った脳は疲労し、体力てきにも疲れてきているはずです。
その後は得意科目や暗記科目の学習をすることで、時間を無駄にせず勉強することができます。
午後は集中力が低下しますが、集中力がなくなってきたと感じたときには学習科目を変えることで、新鮮な気持ちで学習に取り組むことができます。
最後に・・・
中学生の冬休みは、その学年において最後の長期休みとなります。ここでダラダラと過ごすのではなく、目的をもって学習に取り組むことが高校受験を成功させる大事なポイントです。
その学年で学習した内容の復習や、受験本番に向けた実践問題を数多く解いたりして、受験対策していきましょう。
特に大切なのは「苦手分野を潰す」「過去問を何度も解く」「体調管理を徹底する」の3つです。これらを意識して計画を立て、体調を崩すことなく冬休みを過ごせれば、合格がぐっと近付きます。
本記事では、各学年の学習の取り組み方、間近に迫る高校受験に成功するための冬休みの過ごし方、冬休みの学習時間、学習内容をご紹介いたしました。
勉強に集中できる最後のチャンスである冬休みをフル活用して、憧れの志望校の合格通知を勝ち取って下さい!