学年の山場である2学期は、各学年においての最重要単元を学習するため、この2学期の過ごし方が今後に大きく左右することは言うまでもありません。
本記事では、各学年ごとの【秋の学習戦略】をご紹介します。
中学1年生
中学1年生のポイントは「切り替え」「復習」「両立」の3つです。
① 生活習慣の切り替え
まず、生活習慣を切り替えることが大切。切り替えるポイントは次の2つです。
(ア)定期テストの目標を再確認する。(定期テストの目標点は決めていますか?)
(イ)学校で習った内容の復習や前日の宿題など、その日に「何をするか」を決めておく。
② 学習単元はその日のうちに復習
2学期で学習する数学の比例・反比例や英語の過去形などは、今までの学習内容よりも少し難しくなり、2学期で学習する内容が次学年の学習内容に大きく影響するので、これまで以上に、学校で習ったあとはその日のうちに復習すること必要です。人は1日たつと覚えたことの75%は忘れてしまうといわれていますが、再度繰り返し取り組むことで、忘れてしまう割合も下がります。必ずその日のうちに復習する習慣をつけることが大切です。
③ 部活と勉強との両立する習慣
1年生の後半になると部活動がより本格的になります。だからこそ今から毎日少しずつ学習する習慣をつけておかないと、「勉強がわかない…,思うように解けない…」「こんなはずでは…」となってしまいます。毎日の学習習慣をつけるうえで大切なことは、次の2つです。
(ア)起床時間・就寝時間・勉強のスタート時間を毎日同じにする。
(イ)勉強を始める時間になったら、とにかく10分間やる。
中学2年生
中学2年生のポイントは「頻出単元」「中だるみ」「志望校」の3つです。
① 2学期の学習単元は入試の頻出単元が多い
2年生の2学期に習う主な単元(数学では1次関数・合同証明、英語では比較・受動態・現在完了など)は、高校入試で頻出の単元です。この中学2年生の山場を乗りこえるためにも、学校で習った単元はその日のうちに必ず復習することが大切です。
② 中だるみの時期を乗り越える
中学2年生の2学期以降は、学校の部活動も忙しくなり、単元も難しくなるため、中だるみしやすい時期です。だからこそ、毎日学習する習慣をつけていくことが大切です。ですから、その日に学習した教科書やノートやワークを使って、「まずは10分」と決めて解き直すことを始めると、いつの間にか集中して勉強が続くようになります。
③ 志望校を決めていく
行きたい高校をある程度決めておくとよいです。志望校が定まると、目標となる定期テストの点数や内申点も明確となり、自ずとヤル気もアップします。受験に向けての意識づけを中2のうちからはじめておくことが、志望校合格への第一歩です。
中学3年生
中学3年生のポイントは「対策」「入試頻出」「習慣」の3つです。
① 実力テストや模擬試験に向けての対策
受験生学習ポイントは、内申点アップと実践力の強化です。2学期は毎月のように中学校の実力テストや学校外の模擬試験を受験します。模試を受けた後は、必ずできた単元とできなかった単元を確認し、現時点の苦手単元を明らかにし、2学期と冬休みを使って克服することが大切です。
② 2学期で習う単元も入試頻出かつ重要な内容
3年生の2学期で学習する単元(英語では関係代名詞、数学では2次関数・相似・三平方の定理など)は高校入試でよく出る単元です。これらの単元は理解し、演習量も必要とする単元ばかりなので、毎日その日に習った単元の復習をすることはもちろん、土・日などまとまった時間が取れる日に繰り返し復習することが大切です。
③ 強時間を最大限確保できる習慣
部活を引退した人は、勉強に使える時間が一気に増やすことができます。勉強時間を最大限確保するために、規則正しい生活を心がけ、学習面では「いつ」「何を」「どのくらい」するかを決めて、毎日取り組むようにする習慣が大切です。
最後に・・・
本記事では、各学年ごとの【秋の学習戦略】をご紹介いたしました。
2学期は、各学年においての最重要単元を学習します。各教科ともこの2学期の学習単元をどこまで理解できるのかで次学年以降の理解度が大きく左右されます。まずは、目的をもって学習に取り組み、学習習慣を確立することが大切なポイントです。
この2学期を制して、自らの実力を最大限に伸ばしてください!