【効果抜群!】学習の黄金ルール

みなさんにとって、学習は毎日の日課ですね。ただ、学習するだけでなく、より成績に効果的な学習法を身につけることが重要です。これらの方法をうまく活用することで、より成績に結びつく効果的な学習法を実現しましょう!

本記事では、「インプット学習」「アウトプット学習」という2つの学習法について具体的に紹介します。

勉強=インプット学習ではない!

「勉強ってインプットすること」と間違えた解釈をしていませんか?

インプットだけでは実力はアップしません。アウトプットをしっかりやってこそインプットした知識が定着し、実力がアップするのです。
実は、塾に通っていてもなかなか成績が上がらない人というのは、インプットとアウトプットの量、質のバランスに問題があるケースがほとんどです。

では具体的に「インプット」「アウトプット」について話していきます。

インプット学習って??

①参考書や教科書を読む  ②暗記をする(単語や漢字、方程式など)  ③授業・解説を聴く  ④本やインターネットなどで情報を得る など

参考書や教科書を読んだり、授業や解説を聞いたりすることで、新しい学習の知識や情報を頭に入れていくためのものです。つまり、基礎をしっかりと学ぶための重要な学習です。例えば、数学の新しい概念を学ぶ場合、まずは教科書を読んで基礎知識をインプットします。その後、授業で具体的な例の解説を聴くことで、方程式を使った問題などにも対応できるようになります。

インプット学習は、基礎知識を身につけるための学習です。

アウトプット学習って??

①覚えた内容を使って問題演習をする  ②自分の言葉でノートにまとめる  ③テストをする  ④学習内容を人に伝える  ⑤アウトプット後のふり返り

自分自身でまとめたり、問題を解くことによって、自分の頭の中の知識を整理することで、自信を持つことができるようになります。簡単に言えば、「書く」「話す」ということです。例えば、英語にはアウトプット学習が非常に効果的です。学んだ英単語や文法を使って、書いたり、自分の意見を話したりすることで、自分の英語力を向上させることができます。また、「問題を解く」「ノートにまとめる」などをしていると「??」や「ミス」が起こります。その時は、「??」の部分などを振り返れば、それがインプットとなり、さらにアウトプットができるようになります。

①「問題を解く」…覚えた部分の小テストや問題集を何度も解いたり、テキストの重要な部分を隠して何度も確認する。また、問題を解いて答え合わせをし、間違えた箇所や自分が理解していなかったことは何かを確認する。

②「ノートに学習した内容を書き出す」…参考書を写すのではなく、自分の言葉に置き換え、要点をまとめて簡潔に書く。

③「声に出して説明する」…覚えた内容を、独り言でもいいので声に出してみる。そうすることで、復習となり、知識として身につきます。 

アウトプット学習は、覚えているか確認する、つまり、「学んだ知識を定着させるための学習」です。

基本法則は3:7

中学生・高校生・大学生の学習配分を調べる研究によると、「インプット:アウトプット」割合は、「7:3」でした。つまり、ほとんどの人が「インプット学習」を中心に学習していると言えます。

しかし、勉強法に関する有名な書『脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!』にてインプットとアウトプットの比率に関する実験が紹介されています。

コロンビア大学のアーサー・ゲイツ教授の実験で、
ある名簿に書かれた人物たちのプロフィールを小3~中2までの100人以上の子供たちに覚えさせて暗唱させるという実験で、「覚える時間(インプット)」と「練習する時間(アウトプット)」の割合をグループ毎に変えて指示したというものです。その結果、最も高い結果を残したのは、約30%~40%を「覚える時間(インプット)」に費やしたグループだったのです。年齢が低い方では40%側で、学年が高くなるほど30%に近くなったそうです。

この結果から、インプットとアウトプットの理想的な比率は3:7というのが世界的にもメジャーな説(黄金比率)となっています。

「3:7」ってどうすればいいの?

アウトプットを通して知識が記憶として定着していくため、勉強して実力を上げるためにはアウトプットが必要不可欠です。インプット1問に対して、アウトプット2~3問、または、間違えた1問に対して2~3回のアウトプットをすることが理想です。ただ、個人差もあるので、アウトプットが1回で良い場合もあります。

日々の学習法

学習をしていると、「どれが重要なのか」「どうしてこの部分が強調されているのか」などを迷ってしまうこともあります。そのような場合は、アウトプットを通して基礎的な内容をインプットするという方法もあります。例えば、ワークや問題集を解いていく中で、5分考えてわからなければすぐに答えを見て内容を覚えるといった方法(実際に試験などでは、大問1つを5分程度で処理する力が必要)です。これなら覚えるべきことが明確であり、さらに問題に対しての重要事項だけを覚えることができるので非常に効果的です。

文型科目(国語・英語・社会)の暗記

国語、英語、社会の暗記には「書いて覚える」という方法が有効です。ただぼんやりと眺めるよりも書くという能動的な作業によって様々な感覚が刺激されるため学習が捗ります。

◇英語では、単語の綴りや意味だけでなく、単語を実際に声に出しながら暗記する。

(例)bookを覚えるとき、book 本、book 本,と書き、声に出しながら暗記するのです。

◇社会では、覚えにくい事柄を中心に自分なりにノートを作るということも重要です。

理系科目(数学・理科)

問題毎にアウトプットを挟みながらインプットを進めることが大切です。公式や解き方などを暗記したら、定期的に時間を測って実際に問題を解いてみることです。また、問題をもう一度解き、正確に素早く解けるかどうかを確認するとより効果的です。。使わない知識はすぐに忘れてしまうので、一度覚えた公式や解き方も定期的に復習することで「使える知識」となります。同一の事柄には繰り返し触れれば触れるほど記憶の定着率は高まるので、再度問題を解き直すというアウトプット的なインプット方法で何度も復習することが重要です。

定期テスト・受験勉強

中学受験・高校受験・大学受験を問わずに、学校や授業でインプットしたところで満足していては、記憶定着が曖昧で、定期テストや模試・入試本番で点数は出ません。
授業で扱った問題や、類題のアウトプットを3倍(3:7)やることで、成績に繋がります。

テストが近づいてくると、よく「何をすればいいですか?」と聞かれますが、答えは「アウトプット学習」です。とくに、弱点となっている単元は、間違えた箇所に絞り込んで2回目,3回目をやることで、効率的な時間配分が行えます。また直前期には制限時間を設けて演習を行い、ミスの傾向をメモして振り返ることで、正確性やスピードの精度を上げていくことも必要になります。

おわりに

本記事では、「インプット学習」「アウトプット学習」という2つの学習法について具体的に紹介しました。

いくら高い教材や参考書を見たり、塾や補習に通っても、1回の学習機会でバランスを考えながら、「インプット」と「アウトプット」をセットで行わないと、効果はゼロに近いと言えます。

アウトプットすること前提でインプットすると理解力が高まりますので、ぜひ勉強で実践してみて下さい。

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